秋の風 2023.10.4

秋分過ぎて、ようやく秋を感じられるようになった。
日中の気温は20度くらいになり、長袖の羽織りを着ると丁度良いくらい。
来週から更にぐっと気温が下がると聞き、秋をじんわり楽しむ間もなく、また雪が降る季節がやってくるのか。と思った。ちょっと気が早いけど。

昨日は2年ぶりにタイマグラへ行ってきた。
前回行ったのは息子がまだ腹の中にいた頃で、あれから2年も経ったことにみんなで驚きつつも、そこらじゅう歩き回る息子の姿や一匹増えた猫、キッチンと納屋が繋がっていたり、本棚ができていたり、と目に見える変化に「やっぱりそうか。2年経ったんやなあ。」と思い直した。
美味しくて温かい食事とプリンに珈琲をいただき、楽しいおしゃべりをしていたら、会っていない時間を忘れてしまうくらい心地よくて、家に帰ってきた時のようなほっとした気持ちになった。

一昨日は、徳島に住んでいた頃の友人が仕事で岩手に来ているということだったので、これもまた2年ぶりくらいに会った。
私の徳島での暮らしの景色と思い出は、7年前岩手に移った時点でピタッと止まってしまっているけれど、彼と話をするうちにじんわりとその時過ごしていた空気を思い出した。
周りにいた友人たちは、自分たちの得意なことや好きなことを生業にしていて、なんだかみんないつも楽しそうにゆるーく微笑んでいたイメージが記憶として残っている。

私はそんな友人たちから暮らし方を学んだように思う。

自分から湧き上がってくる好きだと思えるものやことを選ぶと、なんだか毎日心地よいということ。
それは周りからは評価されないかもしれないし、暮らしのなかにある結構地味な作業のようなことだったりする。
それでも自分の気持ちから生まれてくるものを大切に育てていくなかで、自分なりの生きる道が見えてくるんやろな〜と、秋風に吹かれながらぼんやり思った。