記憶となった場所 2022.1.18
京都も珍しく朝から積雪の日。
やんでいた雪が時折降っていたけれど、太陽が暖かいから寒さを感じなかった。
そんな日に約二十数年ぶりに訪れた場所。
世界遺産になってから随分変わったようで、景色を見ても散歩をしてもほとんど何も思い出せなかった。
ひいお婆ちゃんに連れられて、川遊びをしていた場所。
確か馬も居た。
今は川遊びができるような雰囲気はなくて、馬も居なくなっていた。
でも、川を流れる水を眺めていたら、ほんの微かな記憶が、さぁーっと蘇ろうとしている感覚だけあった。
この場所の近くにあったひいお婆ちゃんの家は、割とそのまま残っていて、いまもどなたかが住んでくれているそうで、なんだかほっとした。
ひいお婆ちゃんが作ってくれたちらし寿司やお肉のしぐれ煮を思い出しながら、この場所を訪れなかったら思い出さない昔の記憶が久しぶりに蘇って嬉しかった。
ちゃんと今まで生きてきた記憶があって、懐かしいと思える場所があるっていいなと思った。
この瞬間も20年後には記憶となっている(もしくは記憶としても残らないかも)と思うと、儚いな〜と思いつつも、今を存分に味わいたいと思う。