年の暮れに向かっているせい 2021.11.18

あぁ、冷たい。
いよいよ吐く息が白くなってきた。
朝、車に霜がおりるようになった。
起きたら、何よりも先に灯油ストーブに火をつけるようになった。

ここ数日、「今年の雪の量はどうだろうか。」という話を会う人会う人としているような気がする。
カマキリの卵が上の方にあったらしいという噂を聞いて、今年も大雪なのかもしれないと予想している。
(カマキリは植物の茎に卵を産むが、毎年雪に埋もれないような場所に産むと聞いてから、雪の量はカマキリを信じている。)

今朝は、来春に控えている車検のことを車屋さんと電話で話した。
気が早いけれど、今年はいつもと違った年の暮れに向けた準備が必要。
いつもと違うことをするのは楽しい。
予想ができないこと、未知なことに一歩ずつ踏み出していく感覚が好き。

今年は久々に実家での年越しになりそうで、
先日生まれた新しい家族に会える幸福感に包まれながら、
なんだかお祭に向かっているような気持ちになって嬉しい。

この前、ちょっと早めの誕生日を祝ってもらった。
行ってみたかったお店で夕食をとり、たわいも無い会話をする。
いつも一緒にいるけれど、テーマがある食事の場はいつもよりも会話が弾む気がした。
ただただ幸せな気持ちになった時間だった。

最近思うことは、日常的に自分のなかに溢れる気持ちや感情を大事にしたいということ。
それは嬉しいことも悲しいことも全部。
自分にしか味わえない唯一無二な感情。
噛み締められるのは自分だけ。贅沢なこと。

誰かと共有したいこともあるけれど、
自分しか知らない秘密の部屋のような感情は誰にも知られずに隠していたいと思った。

こんなことを考えるのは、きっと年の暮れに向かっているから。
どんなふうに生きていたいかちょっと立ち止まってみたときに、
今の私にはこんなことが浮かんできたのでした。